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PORTRATOR

Art Works

Latest Exhibition

PORTRATOR SOLO EXHIBITION
「知り合いの知り合いは知り合い」 It's a small world
5/23sat〜6/21sun
OPEN 13:00 CLOSE 19:00
香川県高松市高松町1720-9

Exhibition Theme

人を主に描いてきた。自画像であったり、肖像画であったり、デフォルメされた人物像など。一貫したテーマとして「空虚」というものが作品に漂っていた。心にぽっかり穴が空いたような、虚しくて空っぽな状態。何かを失ってしまったような状態。それらを視覚的に表現することで、自分自身の中にも存在する空虚感を見つめる機会となっていた。

 

同じく「空虚」を表す絵画のジャンルとして、16 世紀から 17 世紀にかけて絵画の中に「ヴァニタス」と呼ばれる人生の空しさの寓意を表す静物画が登場する。豊かさなどを意味する様々な静物の中に、人間の死すべき定めの隠喩である頭蓋骨や、あるいは時計や腐ってゆく果物などを置き、観るものに対して虚栄のはかなさを喚起する意図を持った作品である。 1960 年代の pop アートの先駆者であるウォーホルもまた大量生産・大量消費されていくアメリカの商業文化の陳腐さに非人間性をもつ空虚な芸術家としての自己イメージを投影させている。 

今回の展示の試みとして、テーマである「空虚」を物質(マテリアル)を排除した大量印刷可能なジークレープリントという版画の延長線上の表現を使い、個人がもつ唯一のアイデンティティーすらも培養され消費されていくものだと言う事を比喩的に表したかった。肖像をパッケージ化することにより、本来自分自身のために作られた肖像が他者にとっても利用可能になるというある種の反転が起き、その空虚さが補完されるのではないかと考えた。更に、大量生産が可能な技法を用いながらもedition を 1/1 とし、大量に刷れるが一枚しか作らないことで、個人は唯一代替え不可能であることを表現した。 

 

タイトルは地元香川県の人の繋がりの密さを表している。展示会場に足を運んでもらうことで、そこで「知り合い」を見つけ、繋がりを実感する機会になればと思う。

本展はソーシャリー・エンゲイジド・アート※の取り組みとして、私的画廊という地元のアーティストを地域に根付かせる活動をしているギャラリーと連携して行った。 この地域にアートが根付き、日々の暮らしにアートが身近な存在になる事を願っている。 

※ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)とは、アートワールドの閉じた領域から脱して、現実の世界に積極的に関わり、参加・対話のプロセスを通じて、人々の日常から既存の社会制度にいたるまで、何らかの「変革」をもたらすことを目的としたアーティストの活動を総称するものである。 

知り合いの知り合いは知り合い

知り合いの知り合いは知り合い

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Artist Profile

PORTRATOR

香川県在住。京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業(現 京都芸術大学)

Artist Comment

『肖像を浮き輪にデジタルの海で、外気にイメージ(物質)が触れない中で制作をしている。現実と虚構を形成する過程での温度を画面から感知出来ればと思う』

 

【活動歴 】
2008

 5月「 rainbows 2008 in caso 」ギャラリー caso 大阪
 9月「高松 city people 展」常盤サロン、香川
2009
 2月「京都造形芸術大学卒業制作展」京都市美術館 京都
 4月「ミツツ~観察による可能性」 art zone 、京都
2010
 10月「 TESHIMA KENJI KAWAKAMI 」 TESHIMA GALLERY 、香川( 豊島)
 11月 「 IN ARITA 2010 」ギャラリーa、京都
2011
 2月 「川上謙慈 座間啓 」展 2kw gallery 大阪
2012
 11月 ORA vol.4 京都造形芸術大学 油画コース OB 展 Court Gallery 東京
2013
 8月「 TESHIMA MEETING art in katayama tei 」片山邸 、 香川(豊島)

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